京の町 と 五色豆

京名物 小町五色豆の五色は京の町を象徴したものです。

四神相応の蒼龍(青)・白虎(白)・朱雀(紅)・玄武(黒)の東西南北をあらわす四つの色のほかに、京都のまん中に紫宸殿(紫)があって、これを加えた五色は昔から瑞色として広く使われ、京の町をかたどっています。 

なお、お菓子でこれらを表現する為、「黒」の代わりに「黄」を、紫の代わりに「茶」を使用しております。

京名物小町五色豆は京の町の代表銘菓でございます。


小町五色豆の製造工程
京都・豆富の代表商品「小町五色豆」は英国産またはニュージーランド産の特選の青えんどうを原材料としています。
この青えんどうを数日間、職人が朝夕に手間暇をかけて水掛けをし、徐々にやわらかくしてゆきます。その後、当社独自の製法で硬い豆が一つもないように、やわらかく煎りあげます。

さらに煎った青えんどうに数日かけて上白糖を何回もまぶし、最後にベトナム産のニッキ(茶色)、徳島産の日本一の青のり(緑色)を直接ふりかけ、赤色・黄色・白色を加えて五色豆が出来上がります。 

水掛けから煎り、砂糖掛けまで一週間から10日間の手間暇をかけた手作りの逸品です。



1、砂糖掛け
 
 

  • 直径50センチの大なべに水と上白糖を入れて炊く。

  • 炊き加減を見極めて、火からおろし、煎った青えんどう豆を加える。

  • 大型の杓文字を使って、一粒一粒を砂糖が包むように混ぜる。

  • 水分が蒸発して砂糖がかたまってくると、豆と豆がくっつきやすくなるので、くっつかないように杓文字を入れ1分弱で混ぜ終わります。

  • ふるいにかけ、割れを取り除き、ひっついた豆を離して竹ざるに移します。
     

2、乾燥

  • 一日、竹ざるに入れた状態で自然乾燥させます。

3、選別

  • 機械のふるいにかけ、割れくずを取り除きます

4、二回掛け

  • 2回目の砂糖掛けを1~5までの一回目の砂糖掛けと  同じ手順を繰り返します。

5、仕上げ

  • 2回目掛けの豆が乾燥してから、三回目の砂糖掛けをして仕上げます。
  • 青のり、ニッキは三回目の砂糖掛けで振りかけます。  溶けた砂糖が糊の役目をします。


6、選別

  • 一日乾燥させてから選別します

7、混合

  • 五色を混ぜ合わせます。

8、袋詰め

  • 計量して袋、箱に詰めます